建築設計・生産にBIMが使われ始め、国土交通省でも試行が始まっている。一方、BIMベースの設計を会得するには時間がかかるのが現状だ。
本書は、国土交通省官庁営繕部整備課監修、公共建築協会発行の『建築工事標準詳細図 平成22年度版』に掲載された図面を、3次元CADでモデル化したデータを収録。これらを“部品工場”のように活用すれば、一から線を引かなくても、モデルを組み合わせ加工することで、BIMデータの作成を始められる。また、本書を手本に3次元の作図方法を学ぶ、または、単にさまざまな角度から眺めて納まりを理解する、といった使い方も想定している。
収録データの形式は、BIMソフト『ArchiCAD』用の「PLN」、多くのソフトで利用できる国際標準の「IFC」、無償の『Adobe Reader』で閲覧できる「3DPDF」の3形式。2次元CAD用に、「JWW」「DWG」「DXF」の3形式でも収録している。
作者は、建築現場やBIM・FMの支援を展開するシェルパ(高松稔一社長)。多くの人が使えるように、難しい形状でも拡張機能を使わずに作図し、各種ソフトで読み込み状況を確認した労作。
よりBIMが活用しやすくなる、BIMソフトユーザー必読の書。
(エクスナレッジ・8400円) amazonへのリンクです CADデータ付き 国土交通省建築工事標準詳細図 平成22年版
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