コミュニケーションの力で交通事故を減らそう――。映画『おくりびと』の脚本などで知られる放送作家の小山薫堂氏が発起人となり首都高速道路で「東京スマートドライバー」プロジェクトが始動してから5年。この趣旨への賛同者は5万人を超え、パートナー企業・団体も116者を数えるまでに拡大し、ご当地活動は全国21地域に広まった。
東京都港区のガーデンシティ品川に全国から賛同者150人以上が集結し、初の試みとなる全国交通安全市民会議が開かれた。
開会のあいさつに立った首都高速道路会社の橋本圭一郎社長は、「譲り合いで交通事故を減らそうというこの取り組みが始まり、データ上でも1割程度事故は減っている。この全国大会で、いろいろなアイデアや知恵を出し合い、地域に持ち帰って役立ててほしい」と呼び掛けた。
また、小山氏は「エコ活動ももちろん大切だが、交通事故の防止はそれ以上に大切だと思う。エコより簡単に、小さな力でもできる。そしてその先には幸せがある」と、スマートドライバー活動のさらなる普及拡大に期待を寄せた。
全国大会では、千葉工大の赤羽弘和教授が「進化する交通安全」をテーマに、首都高や千葉県鎌ケ谷市などの取り組みを紹介したほか全国から駆けつけたスマートドライバーの代表らが討論会を行った。
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