福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋カバーが完成した=写真。東京電力は放射性物質の飛散を抑制するため、6月28日に1号機カバーの本体設置工事に着手。10月14日に鉄骨の組み立て、壁・屋根パネルの取り付けが完了した。同28日には排気設備などの据え付けも終わり、原子力安全・保安院の確認を受けた。施工は清水建設と日立GEニュークリア・エナジーのJVが担当した。
建屋カバーは平面寸法約47m×約42mの長方形で、高さは約54m。外周に建てた4本の柱とそれをつなぐ梁からなる鉄骨架構に、防水性の膜材を張ったパネルを取り付け、建屋全体を覆った。
鹿島と東芝のJVが施工する3号機、竹中工務店と日立GEのJVによる4号機でも、同様の建屋カバー設置に向けて、がれきの撤去作業などが実施されている。
また、飛散防止の本格措置として、コンクリートなどで屋根・外壁を囲む「建屋コンテナ」の検討も進められている。
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