南極昭和基地に「膜分離活性汚泥法」を使った汚水処理装置が整備される。これは三機工業が納入するもので、国立極地研究所が発注した。南極昭和基地の既設設備が老朽化したため、更新と同時に処理水質と維持管理性能を高める。国内の排水基準に照らしてもそん色のない高度な処理水質を確保するため、膜分離活性汚泥法を採用しているという。
装置は、処理水と汚泥を膜で分離するため、従来の装置より高度処理できる。反応タンクを小型化できる上、最終沈殿池が不要になるため、設備が小さくなる。
また、プレハブ方式なので、現地の施工、設置が簡単で、設備の維持管理も容易だ。
設置環境下が零下30度という凍結対策として、設置室を断熱パネル、コンテナで造り、ユニットヒーターで暖めるとともに、処理タンク本体を保温材、ヒーターケーブルで巻き、設置室内は10度、タンク内の水温は15度程度に保つことができるという。
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