日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、渋谷尚地域会長)と同復興支援委員会(針生承一委員長)は、東日本大震災で被災した同県沿岸部の集団移転を支援するため、「地元建築家」と「遠方支援建築家」をそれぞれ募集している。
JIA宮城の有志は現在、津波被害が甚大な宮城県石巻市北上地区の十三浜周辺で、被災者の集団移転支援に取り組んでいる。同様に集団移転を検討している隣接地域などからの支援要請もあるほか、建築家の知見を必要とする被災地が数多くある中、対応できる建築家が少なく、被災地の要望に応えられない状況が続いている。
このため、JIA宮城復興支援委員会では、住民とじかに接する「地元建築家」と、被災地から離れていても可能な専門作業を行う「遠方支援建築家」を募り、連携による集団移転支援を行いたいとしている。
被災地に近い地元建築家は、住民意向の吸い上げや造成案の説明、疑問への対応など、現地でのワークショップに従事する。
遠方支援建築家は、集団移転地の造成案の作成や土木などの積算、説明資料および模型の作成を主業務とする。地域や個人・団体などは問わない考えだ。
具体的な活動場所や移転対象エリアについては、地元住民や市と協議している段階だ。
問い合わせは東北支部事務局(電話022-225-1120、電子メールshibu@jia-tohoku.org)。担当はJIA宮城復興支援委員会副委員長の手島浩之氏(都市建築設計集団/UAPP)。
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