2011/11/10

アジアのクリエイティブ・ハブに/「CREATIVE TOKYO」フォーラム

 産学官が一体となって東京をアジアのクリエイティブ・ハブにしようという「CREATIVE TOKYO」構想が経済産業省主導で提案され、構想実現に向けた取り組みのキックオフとして4日に「CREATIVE TOKYO フォーラム」(主催・経産省)が東京都新宿区の明治神宮外苑・特設ドームで開かれた。国内外から各分野の第一線で活躍するクリエイター、論客を招いて「新しい日本の創造」「世界のクリエイティブ・ハブとの連携に向けて」「クリエイティビティが提案する新たな社会」について意見交換し、最後に5項目からなる宣言「CREATIVE TOKYO に向けて」を発表した=写真。
 「CREATIVE TOKYO」構想は、日本のクリエイティブ産業のショーケースである東京で、産学官が一体となってクリエイティブ産業の育成、多様な関連イベントの実施、広報・宣伝活動、関係者の人的・知的交流、環境整備などを行うことで、アジアの創造的な人材や情報、資金を誘引し、日本に新たな産業と経済の可能性を開く試み。ことし7月には、構想実現に向けて具体的な政策を企画立案する「CREATIVE TOKYO ラボ」(座長・南條史生森美術館館長)が立ち上げられている。
 4日のフォーラムには、建築界から中村拓志、金田充弘、マ・ヤンソン(中国)の3氏らが参加した。また、宣言を受け取った枝野幸男経産相は「日本には私たちが十分に認識し切れていない、生かし切れていない大きな力があることを再認識した。それを育てていくことは、21世紀の日本にとって大きな課題だ。東京がアジアのクリエイティブ・ハブになっていくよう、環境づくりなどしっかりと仕事をしたい」とあいさつした。

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