2011/11/01

スカイツリー第1展望台を東武鉄道らが初公開

 東京都墨田区で建設が進む東京スカイツリーの第1展望台が報道陣向けに初公開された。見学者は、分速600mの高速エレベーターで高さ350mの第1展望台に移動、360度の眺望を個々に撮影した。心柱内の避難階段や心柱制振装置なども公開された。設計・監理を担当する日建設計、施工の大林組、エレベーターの東芝エレベータからも担当者が説明に当たった。タワーは2012年5月22日の開業を予定している
 第1展望台用のシャトルエレベーターは計4台。地上から約50秒で展望台に到着する。第1展望台は3層構造で、上層は360度の眺望を楽しめるメーンフロアのほか、第2展望台行きのチケットカウンターなどがある。中層はオフィシャルショップやレストラン、下層はガラス床やカフェが配置されている。高さ450mの第2展望台へは第1展望台からの2台のエレベーターでアクセスする。
 タワー中央部には鉄筋コンクリートでできた直径8mの筒状の心柱が通り、その厚さは最大で60cmもある。地震時には重量を利用した制振システムとして機能し、筒の中には避難階段が設けてある。1階から第1展望台までは2000段近くあり、歩くと約40分かかる。この心柱と塔体の間(約1m)にはオイルダンパーを計96台設け、心柱の変位を制御するとともに、タワー全体に減衰機能を付加している。
350メートルから足下を望む


Related Posts:

  • 工事看板をスケボーに変身、商品化! 首都高速がリサイクルプロジェクト第2弾  高速道路を建設・管理する首都高速道路会社が、スケートボードを商品化した。「サーキュレーション首都高」と題したリサイクルプロジェクトの一環で、第1弾のトートバッグに続く、第2弾商品だ。使用済みの木製の工事案内看板を加工して、スケボーに生まれ変わらせた。  材料は、高速道路の通行止めなどを知らせる案内看板。従来、数回再利用した後は、産業廃棄物として処分していたが、まったく新しい発想で、ごみの削減策を立案した。  首都高によると、使用する案内看… Read More
  • ゼネコンの熊谷組が「熊谷グミ」を制作! UHA味覚糖とコラボ  熊谷組は、UHA味覚糖(大阪市)の人気商品「シゲキックス」とコラボレーションし、菓子『熊谷グミ』を制作した。人気キャラクターのシゲモンが熊谷組のヘルメットを被り、つるはしを持ち、トンネル工事を行っている姿をパッケージにした。営業ツールとして約4万袋を用意し、顧客などに気軽に手渡している。  熊谷グミは、3種類の味を用意した。パッケージ裏面には熊谷組の「へぇ~!?」と題し、自社の豆知識を紹介している。シゲキックスは強烈な酸味とハードな食感がや… Read More
  • 35億投資して箱根ロープウェイ駅舎を建替え、日帰り温泉も新設 小田急箱根グループ 大涌谷の開発イメージ  小田急箱根グループは、日本有数の観光地・箱根の魅力を高めるため、総額約35億円の設備投資を決定した。箱根ロープウェイ大涌谷駅舎の建て替えや、日帰り温泉施設の新設などを計画している。  箱根ロープウェイ会社は約10億円を投じ、大涌谷駅舎(神奈川県箱根町仙石原1251)を建て替え、機能充実やバリアフリー化などを図る。大涌谷噴煙地の景観に調和したデザインとし、風力発電装置やLED(発光ダイオード)照明など、環境配慮技術も… Read More
  • 80年前のモダンな外観がよみがえる 東武鉄道が浅草駅ビルを改修 リニューアル後の浅草駅ビルイメージ 右上は頂部に設置される大時計  東武鉄道がリニューアル工事を進めている浅草駅ビルの外観改修が18日に完了し、約80年前の創建当時のモダンな姿が現代によみがえる。日本を代表するアール・デコ建築の一つとうたわれた「ネオ・ルネサンス(近世復興)様式」の外観を再現。シンボルだった大時計も復元し、夜にはライトアップを施す。  浅草駅ビル(東京都台東区花川戸1-4-1)は1931年に、関東初の百貨店併設ターミナルビル… Read More
  • 森ビルの設立者に惜別 森稔前会長のお別れの会が開かれる  3月8日に死去した森稔前森ビル代表取締役会長の「お別れの会」が14日、東京・六本木のグランドハイアット東京でしめやかに営まれた。業界や政府関係者ら故人にゆかりのある約5,000人が祭壇に献花、最後の別れを惜しんだ=写真。  同社の辻慎吾社長は、「あなたのもとで働くことができたことを幸せに思います」と再開発の地権者交渉などのエピソードを交えながら語り、「われわれはあなたの思想、挑戦、情熱を引き継ぎ、いささかもぶれることなく、力を合わせて都市を… Read More

0 コメント :

コメントを投稿