道路会社が運営する東雲スイミングクラブ |
「スポーツを通じて健康力を提供する」をモットーとする同社が、スイミングクラブを開業したのは1989年。日本道路中国支店の新規事業提案が、きっかけだった。
広島は水泳の盛んな土地柄で、全国的にも珍しいウオータースライダーまで備えたスイミングスクールは評判を呼んだ。だがその後、少子高齢化の波が、利用者数の伸び悩みをもたらす。
そこで2000年に誕生したのが、日本初のスイミングクラブ併設型のデイサービスだ。水中運動療法の第一人者、野村武男元筑波大教授のアドバイスを受けながら、プログラムを作成。一時は定員空きの待ちが出るほどで、現在も好調に推移している。
スイミングとデイサービスが一緒になった施設には、乳幼児からお年寄りまで幅広い世代が通い、交流している。スタッフと利用者の会話などにもファミリー感が漂い、地域に根差していることがうかがえる。
スポーツメディアは「日本道路グループの中でも、特に地域貢献できる会社」(岡上社長)というように、休館日にキャンプやスキーを企画するなど、スタッフ総出のさまざまなアイデアで、利用者との交流を深め続けている。
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