2014/02/17

【コンペ】PPP使った東北復興アイデアを海外大学院から募ってみた!

表彰状を受け取るハーバード大学大学院の代表者
東洋大学PPP研究センターは14日、東北復興を官民連携で実現するアイデアを募る「世界の専門家から見た東北復興のための学術コンペ」の講評と優秀校の表彰式を開いた。優秀賞として、第1位をハーバード大学デザイン大学(米国)、第2位を建築・土木・測地学大学(ブルガリア)、第3位をクイーンズランド州立大学(オーストラリア)がそれぞれ受賞した。
 コンペは東北復興の加速を目的に「世界中の若者から、日本にいては思いつかない、気づいていても口に出しにくいアイデア」(福川伸次東洋大理事長)を募った。世界各地の13大学院が参加。優秀校からは低リスク地域を活用した住宅開発や移動可能診療所、浮動式沖合漁業プラットホーム、沿岸部・内陸部にかけてアジア地域の若者のインキュベータにするアイデアなどを示した。日本人唯一の審査員として参加した根本祐二東洋大教授は、提案が与えた示唆として「リスクの許容」「移動可能なインフラ」「東北各県の多様な魅力づくり」があると指摘した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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