横浜市建築局は1日、共同住宅(西区戸部町)のエコリノベーション現場見学会を開いた=写真。各回定員約10人で計54人が参加。企画提案募集で選ばれたナイスなどを中心とするグループが「横濱スタイル~横濱から発信するエコリノベーション~」をコンセプトとした改修内容を説明し、参加者からの質疑を受け付けた。同局は16日にも一戸建て住宅(緑区長津田町)の見学会を予定している。
同市は、20年間で4割増加した家庭からのCO2削減を目指し、昨年6-8月に「既存住宅のエコリノベーション事業」で企画提案を募集、共同住宅と一戸建て住宅で各1件の提案を選定した。共同住宅は、横浜地所(住宅所有者)、ナイス(設計者)、ナイスリフォーム(施工者)、ナイスコミュニティー(事業協力者)で構成するグループが最優秀賞に選ばれた。
見学会では、同局住宅部の黒田浩住宅計画課長のあいさつ、高井雄也住宅計画課長補佐の事業説明に続いて、ナイスの高瀬祐司事業開発本部長が設計コンセプトと施工内容を説明し、質疑を受けた。
省エネ改修事業は、既存断熱材(3面)を生かした6面断熱やペアガラスの樹脂窓化などによって部屋全体の断熱を高めるとともに、結露などの対策を実施。高効率の給湯器への交換、自然の力を取り入れた通風やグリーンカーテンによって約10%のCO2削減を実現した。また間取りの変更とあわせ、生活環境の変化に対応できる可変性を持たせたほか、「横濱レンガ」や「横濱シルク」を使って室内空間を演出した。総事業費は約700万円を見込む。
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