2014/02/15

【マーケット断面】石こうボード出荷5億㎡ リーマン水準まで戻る

13年出荷量(10社22工場統計)は前年同期比5.4%増の5億1600万㎡
石こうボードの出荷量がリーマン・ショックが発生した2008年レベルの水準まで戻った。石膏ボード工業会(須藤永一郎会長)の調査によると、13年出荷量(10社22工場統計)は前年同期比5.4%増の5億1600万㎡。消費増税の駆け込みで住宅着工戸数が100万戸近くまで回復したことが押し上げた。

 13年出荷量は3月から前年同月実績を上回る勢いで推移し、10月には4年ぶりに月間4800万㎡となるなど、総じて好調に推移した。近年は10年の4億3922万㎡を底に、着実な回復を見せている。
 工業会の需要予測では、消費増税の反動から、14年の前半は国内需要が落ち込むものの、後半からは経済対策効果を背景に緩やかな景気回復に出荷も支えられると判断。消費税率10%の前倒し需要も見込まれ、住宅着工戸数は90万戸台を確保するとし、出荷量は5億㎡を見通す。
 工業会は省令準耐火構造に不可欠な厚さ12.5mm以上の厚手化製品を強化するほか、木造密集地区の防耐火・耐震対策や、大型木造建築物の準耐火構造向け製品の普及に力を入れる。須藤会長は「建築材料としての地位を高めたい」と強調する。
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