2014/02/20

【建築】第5回サステナブル建築賞、鹿島などに

鹿島技術研究所本館研究棟
建築環境・省エネルギー機構(村上周三理事長)は19日、東京都千代田区の東海大学交友会館で「第5回サステナブル建築賞表彰式」を開いた。同賞はサステナビリティーに優れた建築物の普及を目的に実施しているもので、国土交通大臣賞に選ばれた事務所建築部門の『鹿島技術研究所本館研究棟』(建築主・設計者・施工者=鹿島)、同賞商業施設その他部門の『東京電機大学東京千住キャンパス』(建築主=東京電機大学、設計者=槇総合計画事務所、日建設計、日建設計総合研究所、東京理科大学井上隆、施工者=東洋熱工業)、同賞小規模建築部門の『六合エレメック本社ビル』(建築主=六合エレメック、設計者=日建設計、施工者=竹中工務店、ダイダン)などの受賞者に表彰状が手渡された。
 席上、村上理事長は「回を重ねるにつれて、世界でも最高級のレベルに達している。原発問題もあり今まで以上にグリーンエネルギーの活用などが求められることは間違いない。今後ますますの超省エネ、グリーンエネルギーシフトを達成してほしい」とあいさつした。
 来賓として出席した国土交通省の坂井学政務官は「いずれも大変優秀な作品で、わが国のサステナブル建築を先導するモデルとなり得るものだ」と述べた。
 続いて、審査委員長の川瀬貴晴千葉大大学院教授は鹿島技術研究所本館研究棟について「今後のサステナブル建築を本格的に追求している」と講評した。東京電機大学東京千住キャンパスについては「学校施設という枠の中で意欲的な取り組みを行った」とし、六合エレメック本社ビルを「サステナブル手法の導入など、審査の中で群を抜いた評価があった」と述べた。
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