2014/02/27

【大河原メカ、稲城に立つ!】稲城長沼駅に観光発信拠点整備

大河原氏デザインの稲城市イメキャラ・稲城なしのすけ
東京都稲城市は、2014年度新規事業として、観光発信拠点整備に向けた検討に着手する。高橋勝浩市長は、25日の定例会見で、昨年末に連続立体交差事業が完了し高架化したJR南武線の稲城長沼駅周辺に同拠点を整備する方向で検討する考えを明らかにした。また、拠点整備の一環として、アニメーション業界におけるメカデザイナーの第一人者である大河原邦男氏の代表作の大型モニュメント製作に向けた設計委託にも着手する考えだ。梨やぶどうなど市の特産品などと、“メカデザインのまちINAGI”を融合した観光発信に注力した新たなまちづくりを推進していく。14年度予算案に、モニュメント設計委託費約550万円、調査・研究費5万円を新規計上している。
 高橋市長は、観光発信拠点整備について、「JR南武線連続立体交差事業とあわせて進めている3駅周辺の土地区画整理事業に合わせて行っていく」との考えを示し、区画整理事業の進捗とともに、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京都などと協議しながら進めていくとした。また、今後検討していく中で「稲城長沼駅の高架下周辺を含めて観光発進拠点を整備していきたい」との考えを明らかにした。 「観光発信拠点整備の目玉事業の一つと位置付けている」モニュメント製作も市の知名度向上と地域の活性化が狙い。大型モニュメントは「稲城長沼駅を中心に配置して人を集客できるような拠点にしていきたい。高架下に入るくらいの大きさも考慮し、サイズ的には3、4m程度を想定している」とし、大河原氏や、JR東日本、区画整理事業などの関係者と協議しながら具体的な作品内容や設置場所などを詰めていく考えだ。
 モニュメントによって集客力を高めながら観光発信拠点整備との相乗効果を狙う。拠点整備については今後関係者と十分協議しながら調査・検討を重ねていくとしながらも、「例えばガンダムショップのようなものや、地域ブランドとして認証した『稲城の太鼓判』といった商品関係の店舗、梨やぶどうなどを使った菓子などが味わえるカフェ、市全体の観光情報を発信するブースなどを一体的に整備することを想定している」との考えを示している。
 JR南武線は、連続立体交差事業が昨年12月に完成。市は「踏切のないまち」宣言するとともに、稲城長沼、南多摩、矢野口の3駅周辺でそれぞれ土地区画整備事業を進めている。
 同市在住の大河原氏は、『機動戦士ガンダム』や『科学忍者隊ガッチャマン』などのメカデザインも担当し、マルチクリエーターの井上ジェット氏と共同で市の公式キャラクター「稲城なしのすけ」を手掛けるほか、市主催で3月4日に開催する「メカデザイナーズサミットvol・02」にも参加協力している。
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