2014/02/06

【現場見学会】磐田農業高生徒が佐久間道第1トンネルを体感

中部地方整備局浜松河川国道事務所は4日、三遠南信自動車道(佐久間道路・三遠道路)で建設中の佐久間道路第1トンネル(仮称)の現場見学会を開いた。静岡県立磐田農業高等学校環境科学科の生徒・教諭計20人が、西松建設が施工するトンネル工事を視察。ものづくりの現場の雰囲気や技術を肌で感じた=写真。

 見学に先立ち、同事務所の阿部昌彦建設監督官が工事概要を説明。その後、発破したばかりの避難坑に入り、切羽の様子などを見学した。見学後には、西松建設の上林武司所長ら工事関係者が「毎分50-75リットルの湧水がある」「1回の発破で約30㎞の火薬を使用する」と、高校生からの質問に丁寧に回答した。参加した高校生は「爆破(発破)の音を生で聞けて興奮した」などと感想を述べていた。
 見学したのは、愛知県(同県東栄町三輪)と静岡県(浜松市天竜区佐久間町浦川)を跨ぐ全長3435mの同トンネルのうち、愛知県側からNATMで1880m(施工区間1945m)掘削する「東栄工区」の工事。断面積は本坑77.5㎡(内空68.8㎡)、避難坑17.1㎡(同16㎡)。2月3日時点で避難坑を188mまで掘り進めている。
 静岡県側から掘削する「浦川工区」の工事は、大林組(大西康之所長)が担当する。施工区間は1655m、本坑は長さ1555m、避難坑は長さ1575m。
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