『D810 touch』 撮影した画像から円の直径を計測 |
同社が昨年リリースした『D810 touch』。本体からレーザーを照射して距離だけを測る距離計とは、大きく異なる。外観はスマートフォンのようで、対象物を内蔵カメラがとらえる。撮影すると、その写真から横幅、面積、円の直径まで導き出す。
専用の三脚に固定すれば、チルトセンサーとの連携で建物や樹木の高さも測定、法面測定機能もあり、勾配や簡易なレベル出しもできてしまう。
同社ツールズ事業部の海野園里子さんは「距離計は、巻尺の延長。はるかに効率が上がるのを実感してもらえるはず」と手軽な利用を呼び掛ける。
『3D Disto』 本体に読み込んだ3次元CADからポイント照射 |
手元のタッチスクリーン付きユニットから指示を送れば、位置、高さ、距離を把握でき、天井、床、屋根の角度や高低差まで測れる優れものだ。
測定間隔を指定するだけで、自動スキャンし、平面図や立面図に落とし込む。測定器の位置を記憶させておけば、部屋を移動した測定も可能。逆にポイント照射できるのもメリットだ。普通は2人で作業する天井への鉛直ポイント出しも1人でできる。水平ライン、グリッドなど設計図面からの情報を実際の壁に照射する。
「建築の見積もり作成や、メンテナンスサービスのためのデータ化に威力を発揮する」と海野さんは話す。
「まだ現場は紙ベースがほとんど。もっとCADデータを簡単に活用してほしい」。Distoは、タブレットやスマートフォンのアプリとも連携する。測定値を送信し、3次元計測器では、dxf形式でパソコンに送ることが可能だ。また工事写真もjpg形式でメール送信する。
これら2製品は、建築CADとの連携を基本に開発されただけに、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)へのハードルを取り払ってくれるはずだ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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