2014/02/18

【日本道路】今治で「切削しない環境舗装」RSM-Hの施工見学会

日本道路は11日、愛媛県今治市の今治市役所駐車場整備工事で採用している、加熱アスファルト系表面処理工法「リフレッシュシールMix-H」(RSM-H)の施工見学会を開いた。見学会には市道路課の職員やコンサルタント会社が参加し、実際の舗装の状況を前に活発な質疑応答が行われた。
 同工法は全国で着実に実績を積み上げており、愛媛県内での採用は始めて。
 同社の橋本賢治技術営業部部長は見学会を通じて「工期短縮、コスト抑制といった工法の良さを感じてもらいたい」とし、優位性を積極的にアピールすることで、さらなる実績の積み上げを目指す。
 駐車場整備工事は当初設計段階で、アスファルト舗装版とコンクリート舗装版約3000㎡の撤去、打ち替えだったが、大幅な工期短縮やコスト縮減、粉じん・騒音低減、環境負荷の低減などが可能な工法としてRSM-Hを提案し、設計変更が認められた。
 現場では既存舗装面に加熱アスファルト混合物を平均15mmの薄層で敷き均して転圧する。1日に1200㎡、11日に750㎡の施工が完了し、23日には900㎡の施工を予定している。工期は3月12日まで。
 見学会では、日本道路生産技術本部技術部の荒尾慶文副部長が工法の概要を説明した。RSM-Hは、平均厚さ15-25mmの薄層舗装で、路面切削や道路構造物の改築が不要。特殊改質剤の効果により、すべり抵抗性、耐久性に優れ、既存舗装の延命化、維持補修などに適している。
 切削が不要なため、工期も短縮でき、コストも切削オーバーレイ工法に比べ縮減できる。また、切削による産業廃棄物発生も抑制するため、環境にもやさしいというメリットがある。全国では約14万㎡の施工実績がある。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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