2014/02/26

【シンポジウム】ダム力(りょく)を探る! 既設ダム再生がもたらす可能性

NPO法人美し国づくり協会主催のシンポジウム『ダム再生-期待される多彩な機能増強』が25日、東京都文京区の文化シヤッター・BXホールで開かれた=写真。洪水調節や生活、産業用水の供給といったダムの“本業”に加え、近年社会的な要請の高まっている景観・観光やエネルギー分野なども含め、既設ダムの再生がもたらす『ダム力』を検証。約150人が講演に耳を傾けた。
 冒頭、美(うま)し国づくり協会の進士五十八理事長は「ダム再生は時宜を得たテーマと言える。シンポジウムが全国的なムーブメントのきっかけになれば」とあいさつした。
 第1部の講演では、水資源機構の甲村謙友理事長、国土交通省の足立敏之技監、NPO法人水・環境ネット東北の高橋万里子専務理事、NPO法人日本水フォーラムの竹村公太郎代表理事が登壇。気候変動への早期対応の必要性、多様なダム再生技術や実際の事例、水とのふれあい活動などを紹介した。
 第2部では、同協会の青山俊樹顧問も加わり、「ダムが保持する多彩な魅力」をテーマに、パネルディスカッションが行われた。シンポジウム終了後には情報交流会も開催され、ダム再生に関心を持つ参加者らが親睦を深めた。
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