2つの換気塔を切り下げる |
首都東京の“顔"をもっと見やすく--。東日本旅客鉄道(JR東日本)は、昨年10月に保存・復原工事が完了した東京駅丸の内駅舎(重要文化財指定)の前にある2基の換気塔を切下げる。「駅=街『Tokyo Station City』」として進めている東京駅周辺地区の都市空間整備の一環として、駅周辺地区の景観に配慮し、丸の内駅舎前空間の見通しを良くするのが狙い。設計はジェイアール東日本コンサルタンツ・ジェイアール東日本建築設計事務所JV、施工は鉄建が担当。北側の鉄塔は年内、南側は2014年2月ごろの完成を目指す。最終的な換気塔の完成は14年夏の予定。
現在、丸の内駅舎前にある2基の換気塔は、直径約9mの円塔形で総武・横須賀線東京地下駅の空気の送り込み・排出のための施設。工事は、約13mある換気塔の高さを約4mまで切下げる。切下げ後の換気塔には、約3mの庇を設けて換気機能を確保する。淡いグレー系の色調とするほか、新たに設置する庇には庇下にも太陽光が届くようにガラス素材を採用し、丸の内駅舎と平行方向にルーバーを設けるなど、ホテル客室や周辺オフィスビルなどの上空からのデザイン性にも配慮する。
また、丸の内駅前広場の全体整備計画についても検討を進めており、計画が固まり次第、公表する考えだ。
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