2012/02/10

温泉使った「バイナリー発電」で、福島の復興再生を支援 JFEエンジ

 JFEエンジニアリングが、温泉発電で被災地の復興・再生を支援している。湯遊つちゆ温泉協同組合(福島市、渡邉久理事長)、宝輪プラント工業(盛岡市、浦川浩二社長)と共同で、「温泉バイナリー発電」の事業化に向けた調査業務に着手した。

 調査は福島市土湯温泉町で行っており、おおむね2年後に500㌔ワット級の発電事業の開始を目指すという。将来は、1000㌔ワット級に拡大することで、土湯温泉の電力需給をすべてまかなえる規模の発電事業を目標にしている。再生可能エネルギーを使ったまちづくりの先進事例として被災地の復興・再生、国内各地の地域活性化につなげる。
 「バイナリー発電」とは、高温流体のサイクルと、低沸点の媒体という2つ(バイナリー)のサイクルを持つ設備で高温流体の熱を使って低沸点の媒体を沸騰させてタービンを回して発電する。
 事業は、湯遊つちゆ温泉協同組合が所有する温泉から噴出する約150度の温泉資源を利用し、環境負荷の低いバイナリー発電設備を使って発電する。温泉の未利用分のエネルギーを使う温泉発電を導入し、エネルギーの地産地消のモデル地域づくりを目指すという。環境省から再生可能エネルギー事業の緊急検討委託業務を受託、調査業務に着手した。

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