土木学会関東支部(大嶋匡博支部長)は8月30日、埼玉県戸田市の荒川調節池「彩湖」で、土木を学ぶ学生を対象にした第20回(土木学会100周年記念杯)コンクリートカヌー大会を開いた。真夏の湖面を舞台に、コンクリートを使用した手作りのカヌーで学生が熱いレースを展開。全国から高校、高等専門学校、大学の計32校41チームがスピードとカヌーの製作技術を競い、宮城県立石巻工業高校の「Ishikou10」が総合優勝、同校が2連覇を達成した。写真は競い合う石巻工高の2艇。
大会には、大学・高専が10校13チーム、高校が22校28チームが参加。レースは、予選から準決勝まで直線300m、決勝は直線コースを折り返す500mでタイムを競う。決勝の7チームすべてが高校となり、石巻工高の「Ishikou10」と「Ishikou11」の2艇がし烈なレースを展開し、「Ishikou10」が僅差で勝負を制した。
決勝で「Ishikou10」の前衛を担当した同校土木科3年生の山内悠暉さんは、「スタートダッシュで差をつけ、レース中は一本、一本しっかりこぐことを心掛けた」とポイントを挙げ、後衛を担当した同科2年生の三浦宏太さんは「船のコントロールに気を配り、気合いでこいだ」と振り返った。
石巻工高の参加メンバー |
敢闘賞(日刊建設通信新聞社賞)は宇都宮工校、デザイン賞は足利工業大、セメント賞は祐誠高校が受賞。関東地方整備局、日刊建設通信新聞社などが協賛した。
◆日本電設工業が劇的勝利で初栄冠/東電協第82回野球大会
東京電業協会(井上健会長)が主催、日刊建設通信新聞社などが協賛する第82回野球大会の決勝戦が8月31日、東京都新宿区の明治神宮外苑軟式球場で開かれた。日本電設工業が2対1で扶桑電機を下し、初優勝を手にした=写真。
同点で迎えた9回裏、2死満塁からの内野安打でサヨナラ勝ちし、劇的な幕切れとなった。最優秀選手賞は日本電設工業の佐々木貴広選手、敢闘賞は扶桑電機の山中辰洋選手が受賞した。
試合は、1回裏に日本電設工業が扶桑電機の立ち上がりを攻め、犠牲フライから先制。しかしその後は6回まで安打のない息詰まる投手戦となった。また野手もダイビングキャッチなどでもり立てた。
追いつきたい扶桑電機は8回裏、安打に盗塁を絡めて走者を3塁に進めると、レフトオーバーの3塁打が飛び出し、試合を振り出しに戻した。延長戦に入るかと思われた9回裏、2死満塁から1塁方向への打球が野手の逆をついて内野安打となり、3塁走者が生還。サヨナラゲームに会場は歓声で沸いた。
試合後の表彰式では、井上会長が優勝した日本電設工業に優勝旗や日刊建設通信新聞社杯などを手渡した。井上会長は「締まった試合で緊張感があふれていた」と選手の健闘をねぎらった。
日本電設工業の会長も務める井上会長は同社の優勝に「決勝では3度敗れていて、4度目の正直となってうれしい」と満面の笑みを浮かべていた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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