2014/09/09

【共同開発】会話とアイディアここから イトーキとネスレがオフィス向け コーヒーテーブル

イトーキと、コーヒーや菓子の製造などを手掛けるネスレ日本(本社・神戸市、高岡浩三社長兼CEO=写真左)が、連携してオフィス環境を変え、新たな付加価値を生むツールの開発に乗り出す。その初弾として、ネスレのコーヒーマシンが設置できるテーブルを共同開発。気軽に集まってミーティングを始められるようにしたり、他部署との交流を促すようにするなど、オフィス内でのコミュニケーションツールとしたい考え。今後も、他業種も含めたコラボレーションを展開したい考えだ。

 テーブルは高さ95cmほどで立席での利用を想定し、8人程度が集まれるものと4人程度が囲めるものの2セットを開発した。ネスレ日本が、家庭用コーヒーマシンをオフィスでも活用してもらうため機器の設置を呼び掛ける「ネスカフェアンバサダー」と連動し、マシンを導入する際にテーブルの設置も呼び掛ける。テーブルはネスレ側が買い取っており、オフィスには無償で提供する。年間に1000企業への普及を目指す。
 4日にはイトーキの松井正社長(写真左から2番目)とネスレ日本の高岡社長兼CEOが会見し、開発の経緯などを語った。高岡社長は「もともとはオフィスでコーヒーを飲んでリラックスしてもらおうと始めたが、オフィスでのコミュニケーションが生まれるという新たな価値が見いだせた。マシンを置くテーブルにも要望があったが、われわれだけではできない。プロであるイトーキと連携することにした」と説明。松井社長は「小さなスペースに設置できるので、社内の知らない人との会話や新しいアイデアが生まれる場にしてほしい」と期待を寄せた。
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