2014/09/01

【大成建設】構造設計部門に初の女性トップ!! 「理想像になれれば」鈴木裕美さん

大成建設の構造設計部門のトップに1日付で女性として初めて就任した。「あまり女性の先輩が少ないと、自分の目指す姿が分かりにくい。理想像になれるよう、技術的にも人間的にも研さんして、リーダーシップを発揮していきたい」と先導役を買って出る。

 「この道にのめりこんだ契機になった」という東京・豊島区役所の免震レトロフィットなど、数多くの耐震、免震改修を手掛けてきた。2009年に耐震計画グループリーダーに就任し、耐震計画室長も兼務する。
 構造の良し悪しは見た目では分からないため、構造設計者が前面に出て説明することで安全と安心を提供する「技術営業」を強化するとともに、技術の差別化にも力を入れる。「天井落下や長周期、木造などの特化技術を育てていきたい」と意気込み、既存施設を新たに蘇らせる「魅せる補強」に磨きをかける。
 「技術者を目指して学校で勉強している女性はかなり多い。建設業のすべてではなくても、できる部分から始めてもらえれば」。長く働き続けられる環境の充実などによって、建設業での女性活用はさらに進むと考えている。
 「建設業は一つひとつがオーダーメイドであり、開発、設計、建設の各段階での創意工夫が実を結んだ時が一番楽しい」と笑顔を見せ、「やりがいはたくさんあるので、とにかく楽しんで続けてほしい」と後輩に熱いエールを送る。静岡県出身。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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