2014/09/03

【日豪の橋渡し】互いの強み生かしアジアでの成功をサポート 正宗エリザベスさん

日本と豪州とアジア、この「トライアングル」を生かしたビジネスパートナーシップを作り出す目的で、3月からアットマーク・アジア・アソシエイツを立ち上げた。「これまでは豪州の政府高官という立場だったが、これからは日本企業のために動ける」。日豪の強みを互いに生かしたマッチングで、アジアという舞台での成功をサポートする。

 1991年から在日豪州大使館の商務官となり、インドネシア、ベトナム、韓国の大使館を経て、2011年まで在日豪州大使館の公使を務めた。「わたしの原点は、ジャカルタで日系企業100社を集め、トライアングル・ビジネス・セミナーを開催したこと」。日本の商社と豪州の企業をマッチングし、両国の共同プロジェクトのつなぎ役として伊藤忠とジョン・ホランドの鉄道複線化事業などを成功させてきた。
 「豪州は、PPPやサービス、アグリ分野などに強みがある。日本のインフラ関連の強みと合わせれば、相乗効果を発揮し、ともに成功できる」。長年の外交官という経験は「異文化への理解と、各国の企業・政府の慣習を理解するのに役立った」。加えて6カ国語に堪能という強みもある。「日本のクール・ジャパンを、豪州企業のモールビジネスに展開することもできる」。日豪共同で立ち上げるビジネスの「橋渡し役」としての一歩を歩み出した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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