2013/04/21

【コンペ】最優秀賞に工学院大の阿部さん 埼玉設監協の卒業設計コンクール

阿部さんの作品
埼玉建築設計監理協会(桑子喬会長)は14日、建築系学生奨励事業の「第13回卒業設計コンクール」の公開審査を開き、最優秀賞として、工学院大工学部建築都市デザイン学科の阿部佑哉さんの『(廃棄物)認識転換場-清掃工場における廃棄物に対する一般認識の再構築-』を選定した。同作品では、有明清掃工場が建て替えられると仮定した上で、機械やシステムが生み出す非日常的な空間や風景を作り出し、それを体験、見ることで、廃棄物に対する認識を転換させる清掃工場を提案した。

荻野さんの作品
埼玉賞は芝浦工大システム理工学部環境システム学科の荻野克眞さんの『「また川が教えてくれること」-場所性を享受できるロードサイド建築の創造-』が受賞。生産・生活の拠点であった川に食の空間を設け、ロードサイドショップと川をつなぐ用水路に生産の場を与えることを提案した。
 今回のコンクールには、26人(9大学)が参加した。優秀賞は武蔵野美術大造形学部建築学科の田中裕大さん、ものつくり大技能工芸学部建設学科の那音太さんの2人。特別審査員賞は芝浦工大システム理工学部環境システム学科の佐藤康平さん、東洋大ライフデザイン学部人間環境デザイン学科の橋本秋奈さん、日本工業大工学部建築学科の木次貴寛さん、武蔵野美術大造形学部建築学科の佐藤仁美さんの4人が受賞。
 JIA埼玉賞は那音太さん、さいたま住宅検査センター賞は武蔵野美術大造形学部建築学科の高井志帆さん、総合資格学院賞は芝浦工大システム理工学部環境システム学科の中橋茉優子さん、木次さんの2人が受賞した。
 審査委員長の衣袋洋一芝浦工大名誉教授は「もっと前向きに、建築が持っている明るさや強さを全面的に表に出してもいい。一人ひとりの力、個性を生かしながらコラボレーションしていくことが大事」と講評した。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月16日

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