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住宅建築賞の「松竹台の家」 |
東京建築士会(三井所清典会長)は2013年住宅建築賞の入賞作品を発表した。今回は「新しい住宅」をテーマに実施し、住宅建築賞に4作品、奨励賞に3作品を選んだ。応募は117件あり、1次審査で2次審査(現地審査)対象7作品を選定。入賞の中で特に優れた作品に与えられる金賞は、「金賞作品として全員の合意が得られる作品を選ぶには至らなかった」(西沢立衛審査委員長)ため見送られた。6月3日に開く総会で表彰式を行うほか、同14日から7月19日まで東京都中央区のAGC studioで入賞作品展を開く。
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同「FIKA」 |
金賞を選定できなかったことについて、西沢委員長は総評の中で「各作品の質ということではなく、テーマとした『新しさ』ということが、想像以上に難しい課題だった。何を新しさと呼ぶか、その議論において全員で一作品に絞ることができなかった。もう一つ思うのは、住宅はいま、夢のある未来を示唆するものというよりは、いまの等身大の感覚を示すものであり、より等身大で感覚的・個人的なものになってきているように感じられた。混迷をきわめる現代建築において、新しい時代を予言することの難しさを感じる」と述べている。
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同「House T」 |
入賞作品は次のとおり((1)設計者(2)建築主(3)施工者。敬称略)。
〈住宅建築賞〉
▽松竹台の家(神奈川県)=(1)荒木源希+佐々木高之+佐々木珠穂+岸田佳晃(アキラ+ササキアーキテクツ)(2)古市良彦、荒木真登(3)原島建築
▽FIKA(東京都)=(1)西田司+一色博貴+梁井理恵(オンデザインパートナーズ)(2)塚本佳子(3)大原工務所
▽House T(東京都)=(1)篠崎弘之(篠崎弘之建築設計事務所)(2)寺戸巽海、寺戸華恵(3)伸栄
▽等々力の二重円環(東京都)=(1)藤原徹平(フジワラテッペイアーキテクツラボ)(2)長谷川晃一(3)広橋工務店
〈奨励賞〉
▽外・〈外〉・《外》(埼玉県)=(1)葛川かおる+鹿田征歳(ああす設計室)(2)葛川義廣(3)技拓工房
▽KG・house(神奈川県)=(1)清水裕子+清水貞博+松崎正寿(atelierA5建築設計事務所)(2)加賀見長史(3)大熊工務店
▽43base(東京都)=(1)三浦慎+濱野義夫(三浦慎建築設計室)(2)村嶋典子(3)日南鉄構
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年4月26日
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