インドネシアの首都ジャカルタ特別州は、日本の円借款で行う大量高速交通システム(MRT)第1期工事のうち地下区間工事の落札者を公表した。計3工区のうち2つの工区を清水建設と大林組、ウィジャヤカルヤによるJV、残る工区を三井住友建設・フタマカルヤJVが受注した。ウィジャヤ、フタマはともに現地国営企業。1期工事の推定事業費は約1440億円で、このうち1200億円を円借款で賄う。2017年にも完成する見通しだ。
1期工事はジャカルタ中心部を南北に結ぶ全長15.7㎞で、このうち約6㎞が地下区間。完成すればインドネシアでは初の地下鉄となる。落札者の公表を受け同州のジョコ・ウィドド知事は、MRTの建設開始を宣言。ジャカルタは近年、乗用車の増加により交通渋滞が深刻化しており、MRTは渋滞解消につながると期待されている。総事業費は二千数百億円とみられる。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月8日
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