ツールマート(福島県郡山市)は、緑地土壌向けの除染システム「トリプラー」を29日に販売する。放射性物質が付着した落ち葉や枯れ枝を粉砕し、減容化すると同時に土壌の表面2、3cmを掃き出し、一気に吸引回収する。人の手に触れることなく、除去物を回収ごみ袋に詰める点で、作業安全性も高い。
住宅地や公園などの緑地帯では水洗浄が難しく、大きな重機も使えないため、人海戦術による作業が求められる。トリプラーは軽トラック1台に構成機器すべてが搭載でき、堆積物の破砕から減容、回収までを一貫して行える。吸引ホースは最大25mまで対応できる。
フィルターは原子力施設の排気口で使われる強力なHEPAタイプを含めた2段階の構成。性能試験では線量率ベースで7割近い低減率を確保した。回収までの一貫システムであるため、作業スピードも従来の3倍に上がる。
システムはアマノ(横浜市)と共同開発した。初年度に100台の販売を見込む。販売価格(税別)は348万円。東京都江東区の東京ビッグサイトで24日まで開かれている「2013NEW環境展」に出展中だ。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月22日
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