カナモト(本社・札幌市、金本寛中社長)は、たった1台で橋梁維持管理の点検ができる遠隔橋梁点検車「橋竜(きょうりゅう)」の営業を強化している。車に搭載した特殊アームと高精度カメラ、3次元管理ソフトを組み合わせて、運転手またはオペレーターとの2人だけで、橋梁の健全度や補修個所の点検作業が可能だ。
高度成長期に整備した橋梁の多くが補修期を迎える中、維持・補修のための健全度診断や対策はなかなか進んでいない。また従来方式の高所作業車、足場による点検では、準備や作業員、ガードマンの配置など時間と費用がかかる。
この点検車は、車載のコンピューターにあらかじめ橋梁の3次元図面を読み込ませておく。オペレーターは、図面上に表示される作業車の位置を確認しながら、モニターカメラとジョイスティックで健全度を点検する。点検結果は、即座に電子化でき、位置も保存されるため、次回の点検時での比較も容易だ。
同社では、限られた予算で多くの橋梁を点検しなければならない自治体を中心に営業提案中だ。問い合わせは、同社・電話03-5408-5605。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月29日
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