埼玉県加須市が、不動岡図書館跡地に建設を進めていた「不動岡コミュニティセンター」が4月24日に開館した=写真。“まちの寄合所"をコンセプトに、地域コミュニティーの核施設として、不動岡の歴史や伝統、未来を継ぎ育むことを目標にしている。設計は松田平田設計。施工は建築工事を三ツ和総合建設業協同組合・小澤建設JV、電気設備工事を那須電機工業・埼玉電機JV、機械設備工事を加藤工業・小島水道工業JVが担当した。
施設は、コミュニティセンターと公民館の複合施設となる。導入機能は、地域住民や学識経験者らでつくる検討会議で協議し、市民意見を色濃く反映させている。地域活動の情報交換や発表を気軽にできる多目的スペースを建物中心に設置。その周囲に多様な専門諸室を配置した。中でも、運動や音楽などの文化活動の場となる「運動音楽室」や、乳幼児や児童が安全に遊び、親が育児や生活情報を交換できる「児童室」を設置することで、地域の交流を促す仕組みに力を入れている。
敷地のそばには、関東3大不動尊に数えられる不動ヶ岡不動尊總願寺があり、伝統ある古き良き不動岡と、新たな元気な不動岡をつなぎ、相乗効果を高める回遊動線も生み出している。
規模はS造平屋建て1080㎡。總願寺と調和の取れた、落ち着いた和風デザインを採用している。
所在地は加須市不動岡2-9-75。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月7日
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