A 日本建設業連合会の新会長に、中村満義鹿島社長が就いたけど雰囲気は変わったかな。
B 総会で民間工事での適正受注の徹底を決議するなど、就任早々、中村色が出ているなと感じる。野村哲也前会長は、東日本大震災対策や合併、印紙税改善などを腰を据えてこなした。3月上旬には「合併後の積み残した課題をすべてやり遂げて4月からは『巡航速度』での団体運営になる」と日建連幹部がほっとした顔で話していた。そこに設計労務単価の大幅引き上げという強風が吹いた。そういうタイミングだったから、特に「自助努力、自覚、自省」と言い続けてきた中村色が出しやすかったとも言える。
A 14日からは、国土交通省の意見交換会が始まる。注目はやはり新労務単価への対応かな。
B テーマの柱には掲げていないが、1次下請けとの契約での労務費の具体的な明示方法など説明はあるだろう。決議など国交省への回答は既に提示して、あとはどういう結果が出るかという状態と言えるかも知れないけど、話題として必ず出てくるだろうね。
C 意見交換会は、土木本部長が前面に出る舞台だから、宮本洋一新土木本部長がどういう色を出すかも注目だね。
B 建築出身という目で周囲から見られるのは仕方がないだろうけど、ご本人は「社長なのだから土木も建築も関係ない」とあまり気にしていない。でも、初めての意見交換会だし、「まずは静観し、様子をみる」と言っている。議題では、今回、新しいテーマになった「監理技術者の育成」が注目される。技能者不足が指摘されているけど、監理技術者も高齢化・固定化を不安視されている。建設会社にとって技術の源泉だから、根本問題であり、どういう意見が出るか、期待したい。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年5月10日
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