山梨県笛吹市は、石和温泉駅の南北自由通路新設と駅舎の改築に向けて、1日に東日本旅客鉄道(JR東日本)と施行協定を締結した。施設の設計はジェイアール東日本建築設計事務所が担当。施工者は未定としている。今後、準備作業を進め、市の顔にふさわしい交通拠点の形成と観光・交流の玄関口として、2014年度末の完成を目指す。総事業費は23億8000万円を見込んでいる。
同市は05年度から石和温泉駅周辺整備の検討を開始。第1次総合計画にも重点プロジェクトとして位置付け、09年度には再生整備計画を作成した。10年度から事業に着手している。今回、石和温泉駅南北自由通路の新設と駅舎の建て替えについてJR東日本と施行協定を締結し、本格的な整備に着工する。
概要は、市施設の笛吹市道1595号線として、S造2階建ての南北自由通路720㎡、延長109m(平坦部40m、階段部69m含む)、幅員6mのほか、観光案内所79㎡、南側トイレ53㎡(多機能トイレ含む)、北側トイレ48㎡、防災倉庫53㎡、自由通路エレベーター11人乗り2基(南北)、自由通路エスカレーター(踏段幅1m)上下2基(南側東京方面)を設ける。
JR施設は、駅舎690㎡、トイレ54㎡(多機能トイレ含む)、改札内エレベーター11人乗り2基(上下ホーム各1基)となる。
また市では、自由通路の整備にあわせ、駅北側にある国道140号線からのアクセス道路と北口駅前広場の整備に着手している。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年7月11日
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