式典では、高橋理事長が「当研究所は1960年のチリ地震津波以来、津波の研究に力を入れて2004年に津波防災センターも設立した。だが東日本大震災は衝撃的で、地震と津波の複合災害への研究が求められていた。今回完成の施設を使い、さらに実験・研究を進め、しなやかなレジリエントな社会をつくることに貢献していきたい」とあいさつした。
来賓として梶山弘志国土交通副大臣、小泉進次郎、古屋範子両衆院議員が祝辞を述べた。会場には山縣宣彦港湾局長、池上正春関東地方整備局副局長、越智修五洋建設執行役員東京土木支店長などが参加した。
公開デモでは波高最大3.5m、津波高2.5mを再現できる実験水路を使い、震動台のボタンを押して地震を起こし、次いで津波が防潮堤を押し倒す模様を披露した。梶山副大臣は「この施設を十分活用して複合災害のメカニズムを解明し、それを防ぐ防波堤の構造も含め検討し、想定される地震・津波に対して早急に対処したい」と今後の展開を述べた。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)2013年7月3日
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