2012/02/27

電気設備の六興電気が、若手・学生向けに「CADシンボル」のテキスト発刊

 六興電気(本社・東京都港区、長江洋一社長)は、電気設備の図面で使われるCAD図記号(シンボル)を整理し、テキストとして発刊した=写真。3月2日からアマゾンを通じて外販する。電気設備に使うさまざまな資機材の種類と、その役割を説明し、シンボルにあわせて実際の機器・材料の写真を掲載することで、これから図面作成を始める若手技術者だけでなく、学生にも理解しやすく、使いやすいようにしている。

 電気設備のCADシンボルは、日本工業規格(JIS)の図記号、国土交通省の標準図、都市再生機構の設計図集のほか、一般に使われているものも加えると1000種類を超えるという。同社では1991年にCADを本格導入してから、必要に応じてシンボルのデータ化を進め、社内で活用してきた。その数は2000個を超えた。
 今回、「CADシンボルテキスト」を発刊するに当たり、これを約1300種類に整理した。dwg、dxf、jwsのデータ形式のCDを添付し、あわせてAutoCAD(LT)、IJCADX、GstarCADユーザー向けに、図面縮尺に対応したシンボル配置コマンドも用意した。写真掲載に際しては、メーカー各社から提供を受けた。
 掲載したシンボルは、配電盤・分電盤、機器・開閉器・計器、コンセント、照明器具、点滅器(スイッチなど)、電話・情報設備、警報・呼出・表示・ナースコール設備、電気時計設備、拡声・映像・インターホン設備、テレビ共同受信設備、駐車場管制設備、自動火災報知設備、共同住宅用警報設備(共同住宅用自動火災報知設備)、非常警報設備、消火設備、自動閉鎖設備、ガス漏れ警報設備、無線通信補助設備、監視カメラ設備、機械警備設備、避雷設備(雷保護システム)、一般配線・屋外設備ほか(文字記号)、配線付属記号、ケーブルラックの24種類。付属のCDからパソコンにダウンロードして使う。価格は3150円。

Related Posts:

  • 【現場最前線】TV局を運用しながらレトロフィット! 丹下健三の「山梨文化会館」の耐震改修  建築家の丹下健三が設計を手掛けた山梨文化会館。1966年に竣工した、この歴史的価値ある建物の免震改修工事が丹下都市建築設計の下、三井住友建設(元施工)により進められている。入居する山梨日日新聞、山梨放送など山日YBSグループが日々の業務を行っている中、その外観を特徴付けている16本の円筒柱の地下階柱脚部に免震装置を設置し、地下外壁の縁を切る中間階免震レトロフィット構法による改修で、「成功させよう 免震レトロフィット」とのスローガンの下、… Read More
  • 【田園都市建築家の会】一般社団法人に! 地域に根ざした活動の深化目指す  東京急行電鉄の田園都市線たまプラーザを拠点に活動を続けてきた田園都市建築家の会(秋田憲二会長)が一般社団法人になった。これを記念して11日、横浜市青葉区で設立披露交流会を開いた。130人を超える関係者が参加した。法人格の取得によって役割の明確化と責任を発揮し、「田園都市沿線の豊かな暮らし」のため、より質の高い活動を幅広く展開する。  同交流会で秋田会長は、田園都市沿線地域に対する思い、建築家が運営する組織の必要性、役割拡大による責任明確… Read More
  • 【募集】「横浜・人・まち・デザイン賞」、まちづくりとまちなみの2部門 6/30まで受け付け  横浜市は、第8回横浜・人・まち・デザイン賞の募集を開始した。対象は「地域まちづくり部門」「まちなみ景観部門」の2部門で、応募は6月30日まで都市整備局のホームページなどで受け付ける。2017年1月までに選考する。表彰式は同年5月を予定している。  地域まちづくりに著しい功績のあった活動の主体となる団体、その取り組みを支援した個人・団体、都市景観の創造や保全に寄与した街並みを構成する建築物等の事業者、設計者、施工者を表彰する。 地域まちづ… Read More
  • 【JIA青森】手塚貴晴氏招き「子どものいるところ」講演会 5/28@青森市  日本建築家協会東北支部青森地域会(JIA青森、進藤勝人地域会長)は28日、青森市のブラックボックスで建築家・手塚貴晴氏(手塚研究所代表、東京都市大教授)の講演会を開く。  よしの幼稚園(青森県むつ市)などを手掛けた手塚氏が「子どものいるところ」と題して講演する。午後4時から。参加費は500円。問い合わせはフクシアンドフクシ建築事務所・電話017-734-6225。建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら … Read More
  • 【ふるさとあおもり景観賞】最優秀に4部門8作品を選定 土木施設部門は「鶴の舞橋」  青森県は、第8回ふるさとあおもり景観賞の受賞作品を発表した。応募67件の中から「まちなみ」と4部門あわせて8作品を最優秀賞に選定した。6月3日に開く景観フォーラムで表彰する。写真は土木施設部門の最優秀「鶴の舞橋」  同賞は、県内の良好な景観づくりに貢献する、まちなみ、建築物、屋外広告物、まちづくり活動が対象となる。青森の個性を生かした魅力ある景観形成への県民意識を高め、県内の美しい景観づくりに取り組んでいる。 部門ごとの最優秀(所在地、… Read More

0 コメント :

コメントを投稿