2012/02/09

INAXデザインコンテスト金賞「フツウ・ノイエ」 環境を五感で受けとめる住宅



フツウノイエ 撮影:酒井広司
  LIXILが主催し、上質な住空間を顕彰する第32回INAXデザインコンテストの公開審査会と表彰式が7日、東京・代官山のリストランテ・アソで開かれ、札幌市の「アカサカ シンイチロウ アトリエ」(赤坂真一郎代表)の「フツウ・ノイエ」が金賞に選ばれた。札幌市の都心に建つ住宅で、「都市と自然の境界にたたずむ、環境を五感で受けとめる住宅」をテーマにした。

 公開審査では、応募総数347点の中から第一次審査で上位に残った6点のプレゼンテーションがあった。審査委員は委員長のインテリアデザイナーの内田繁氏のほか、建築家の中村好文氏、木下庸子氏、LIXIL住設・建材カンパニー水まわり総合技術研究所所長の久留島豊一氏。設計者の説明に審査委員長が質問する格好で進めた。
 審査の結果、金賞1作品、銀賞2作品、銅賞3作品を選び、表彰状と副賞の賞金が贈られた。このほかに入賞10作品、審査委員特別賞3作品も表彰した。
 金賞を受賞した赤坂氏は、「単純な箱の中に光、音、風などの自然の状況をつくり出し、家族の気持ちがそこにあるような住宅を目指した。敷地は境界をはさんで市街化調整区域の自然が残っている。都市の恩恵と自然の変化を行き来できることを考えた」と話している。

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