伊東氏がアジアで手がける超高層ビルとして期待の大きい「マーケット・ストリート・タワー(仮称)」の施工者が、竹中工務店に決まった。今回、詳細な建築パースも公開された。このオフィスビルは、シンガポールに40階建てで建設される。竹中工務店の受注額は約250億円。
建築主は、地元最大手ディベロッパーのキャピタランドと三菱地所が設立したSPC(特定目的会社)。設計・監理は、伊東豊雄建築設計事務所とRSPアーキテクツ(シンガポール)が担当し、実施設計に竹中工務店も参画している。2014年8月の完成を目指す。
新たなビルは、40階建て延べ9万2385㎡の規模で、建物高さは245m。シンガポールのビジネス中心地区「ラッフルズ・プレイス」に建設する。シンガポールに特有なマリン・クレイと呼ばれる柔らかい地盤層、地下を縦横に走る地下鉄などに留意しながら工事を進める。
ビルの環境性能を高めるため、吹き抜けによる自然換気やダブルスキンによる熱効率向上策、外装緑化などの環境配慮技術を複数導入し、現地で最高の省エネ水準「グリーン・マーク・プラチナム」を目指す。高い意匠性や環境性能を実現するため、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用して工事を進める計画だ。
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