16日の理事会で報告したもので、試算は建設経済研究所に委託。試算結果によると、11年度第1、3次補正予算で追加される建設投資は、11年度2兆5400億円、12年度3兆7600億円の合計6兆3000億円で、そのマクロ経済への効果は、名目GDPを11年度に2兆6000億円、12年度に4兆7000億円それぞれ引き上げ、2年間合計では、10年度比1.5%増に当たる7兆3000億円引き上げるとの結果が出た。
08年のリーマン・ショック以降、世界的に景気が低迷する中、米国は、公共事業を含む70兆円規模の緊急補正予算など積極財政で危機を脱した。その一方、日本は、輸出の不振でGDPの低迷が続いているため、日建連では、11年度第1、3次補正予算に加え、高規格幹線道路整備による全国ミッシングリンクの解消を始め、大都市圏環状道路や国際コンテナ・バルク戦略港湾の整備など成長促進型公共事業が盛り込まれた12年度当初予算を起爆剤に内需拡大を図り、デフレ脱却につなげるよう、意見交換会などあらゆる場を通じて訴えていく方針だ。
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