2012/02/14

BIMのスペシャリスト4人が集結。講演で活用を訴える

 BIM関係の催しによく招かれる4人のスピーカーが、日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)の「JFMA FORUM2012」の講演に集結した。講演したのは、IAI日本の山下純一代表理事、日建設計の山梨知彦執行役員設計担当プリンシパル、国土交通省官庁営繕部の小黒賢一整備課施設評価室長、安井建築設計事務所の村松弘治執行役員東京事務所副所長設計部長の4人だ。
 山下氏は、BIMの竣工モデルのデータを変換し備品管理に使う事例などを紹介、減価償却の部位計算などにも役立てられると説明した。山梨氏は、知的生産性を生む職場の設計に関する講演の中でBIMの有用性を解説。小黒氏は、発注者として検証中のBIM試行事例を紹介し、「最適解を選択、性能を事前確認できる」との手応えを語った。村松氏は、ライフサイクルコストを抑える、計画段階から価値とコストを見える化する、多様な事業に対応できるなどBIMの可能性を力説した。

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