2012/04/17

新東名御殿場JCT~三ヶ日JCT162キロ開通! 900人が開通祝う

 新東名高速道路の御殿場ジャンクション(JCT)~三ヶ日JCT間162㌔が14日に開通した。今回の開通によって、東名高速道路とのダブルネットワークが実現、慢性化した静岡県内の交通渋滞の転換・分散が容易となり、高速道路の高速性・定時性を確保する。新富士インターチェンジで行われた式典には関係者約900人が出席、待望の開通を祝った。
 主催者としてあいさつした金子剛一中日本高速道路(NEXCO中日本)会長兼社長は、「今回の開通区間は1993年11月の施行命令(長泉沼津~三ケ日JCT)以来18年余の年月をかけ建設を進め、予定より約1年早く開通に至った。新東名総延長のおよそ60%に当たる162㌔は、わが国の高速道路史上最長となる供用であり、静岡県内の慢性化した渋滞の解消など抜本的なサービス向上に寄与する。大都市間の物流を支える大動脈として、また、災害時には緊急輸送・代替ルートとして機能していく」と、その意義を強調。さらに「安全と品質を確保して建設した構造物は、コストを低減した新技術、新工法により土木学会などから高い学術的評価を受けた。今後とも、環境面にも配慮した質の高い高速道路空間を提供していきたい。本開通を機に、新東名高速全線の早期全線開通に向け、引き続き努力する」と力強く語った。
 来賓として前田武志国土交通相は「現東名の開通から40年余。国土形成と経済発展に貢献した高速道路は、東日本大震災を経て、救命・救急物資輸送から、復興・復旧に至るまで重要な役割を担うことを証明した。今回の開通区間は、まさに命の道であり、東西のベルト地帯にとっても、わが国全体にとっても、安全と安心の根幹として、大きな意義がある」と祝辞を寄せた。
 川勝平太静岡県知事も「内陸フロンティアの開発、社会基盤の形成、観光開発、災害時の対応すべてに先見性のある開通の効果に期待を寄せている。新しい東海道の夜明け、富士の国の新時代の幕開けとなる」と祝辞を述べた。
 この後、和田宣史NEXCO中日本東京支社静岡工事事務所長が工事報告し、植田徹静岡県議会議長の発声で万歳を三唱した。新富士IC料金所前で、金子会長兼社長、前田国交相、細野豪志環境相、川勝知事、津川祥吾国土交通大臣政務官らがテープカットし、くす玉が開披され、開通パレードがスタートした(一般供用は午後3時)。
 新東名高速道路は14年に浜松いなさJCT~豊田東JCT間、20年度内には伊勢原北IC~御殿場JCT間が開通し、海老名南JCT~豊田東JCT間全254㌔が全線開通する予定。

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