2012/04/03

入社式、入省式相次ぐ 多くの会社が「グローバル化」を訓辞



清水建設の入社式
  建設産業界各社の入社式や国土交通省の入省式が2日、一斉に開かれた。先行きの不透明な状況が続く中、経営トップは「チャレンジ」や「スピード」を期待するメッセージが目立った。海外事業の拡大を目指すゼネコンが多い中、「グローバル化」も重要なキーワードの一つ。また、仕事を円滑に進める上で「コミュニケーション」能力の向上を求める経営者も少なくなかった。
国土交通省での入省式

 国土交通省の入省式には、12年度入省の134人が出席。代表して丹呉允さんが「東日本大震災で、何気ない日常がいかに大切か痛感した。1日も早い復興と人々のかけがえのない日常を守ることが、きょうからわたしたちの使命だ。わたしたち自身で考え、知恵を出し合い、新たな解決策を提示するとともに、実現する行動力が求められる。困難に立ち向かい、乗り越えるための努力を惜しまない決意を胸に一刻も早く政策のプロフェッショナルとして、日本と国際社会の発展に貢献できるよう精進する」と宣誓した。
 前田武志国交相は、「国交省の仕事は危機管理といっても過言ではない。緊張を強いられ、チームワークが求められる。国交省は、現場力、統合力、即応力が一番大きな特徴だ。今後は、持続可能な国・地域づくりの方向にすべての政策が展開される。若い力、澄んだ目でつくり出してほしい。あらゆる人の応援でいまがあることを肝に銘じ、絆を大切にしつつ、自分の専門性に『たこつぼ』にならず、目を大きく開いて、日本の国づくりが世界の地球環境時代に貢献するという気概を持って歩んでほしい」と祝辞を述べた。


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