東京急行電鉄などが、東京・渋谷に26日オープンする超高層複合施設「渋谷ヒカリエ」が報道公開された。最先端機能を備えたオフィスや東急百貨店がプロデュースする新業態の商業施設のほか、旧東急文化会館のDNAを引き継ぎ、東洋最大級の劇場など文化・情報の発信拠点も設けた。24日に施設内で会見した東急電鉄の野本弘文社長は、「若者だけでなく、幅広い世代に渋谷を楽しんでもらいたい。渋谷は今後も、駅やホーム跡地の開発などにより大きく変わる。さらなる進化を応援してほしい」と語った。
円形大型LEDディスプレイが設置されたアーバンコア |
渋谷の新たなランドマークとなる同施設は、地下3階から地上5階に商業施設「ShinQs(シンクス)」、6-7階にレストランフロア、8階にクリエイティブスペースを配置。9-10階は都内最大級のイベントホールで、11-16階が施設の象徴とも言える宙空に浮かぶ劇場「東急シアターオーブ」となる。その上階にオフィスフロアが入る。
複数の鉄道駅が集積し、すり鉢状の地形でもある渋谷特有の条件に対応するため、縦横の動線を円滑にする吹き抜け空間「アーバンコア」を地下3階から地上4階に整備。各階をエスカレーターで結び、駅と街をつなぐハブの役割を担う。
災害時には帰宅困難者の一時受け入れも実施する方針で、「物理的な安全と情報的な安心を提供したい」(野本社長)という。
施設規模はS・SRC造地下4階地上34階建て塔屋2層延べ14万4545㎡で、高さは約182m。設計・監理は日建設計・東急設計コンサルタントJV、施工は東急建設・大成建設JVが担当した。
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