『夜神楽三十三番』 |
後藤さん |
「デザイン女子No.1決定戦 2012 NAGOYA」と銘打たれたこの催しは、椙山女学園大学の教員と学生らで組織する実行委員会(委員長・村上心同大教授)が企画・運営。総合資格学院(岸隆司学院長)が特別協賛した。審査委員には、赤松佳珠子氏(CAtパートナー)、神谷利徳氏(神谷デザイン事務所)、岩月美穂氏(studio velocity)、橋本雅好氏(椙山女学園大准教授)の4人を迎えた。
23日の公開審査では、最終審査に進んだ7人の学生がプレゼンテーション。デザインの第一線で活躍するプロの厳しい指摘にも堂々と応える場面も見られた。
No.1に選ばれた後藤さんの『夜神楽三十三番』は、故郷の宮崎県高千穂町秋本村に伝わる、夜通し舞い続ける夜神楽(よかぐら)という伝統行事に注目した作品。時間とともに移り変わる光と風景が効果的に映し出される神楽宿を設計した。
No.2となった鈴木さちさん(東北大)の『産業の波間』は、被災した宮城県石巻市の水産加工団地を題材に取り上げ、機械工業と水産工業を組み合わせた研究開発工場を波状の屋根の下に集約した。No.3の池田有衣さん(岐阜市立女子短大)の『魔法のベジタブック』は、野菜嫌いの子どものために野菜作りの体験キットや情報学習ツールをまとめたものとなっている。
審査後にあいさつした赤松氏は「作品への思い入れが強いと一人よがりになりがちだが、そうなっていない」とデザイン力を高く評価。「日本の未来はまだ明るいと感じた。自分の考えを伝えられるよう頑張ってほしい」とエールを送った。
総合資格学院名古屋校の坂野文俊校長も「夢あふれる、安全で安心な設計を生み出していってほしい」と激励した。
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