2月に開通した東京都江東区と埋立地を結ぶ「東京ゲートブリッジ」(2618m)のライトアップが、25日にスタートした。光と影の組み合わせにより、同橋の特徴であるトラス構造が海上に立体的に浮かび上がった。橋板側面に取り付けたLED(発光ダイオード)が季節にあわせて色を変えるなどの仕掛けが施されている。照明デザインを担当した石井幹子氏は「日本文化が季節に寄り添うように、日本的な照明を考えた」とポイントを説明した。
886台のLED照明は場所によって異なる間隔で設置され、橋の曲線をより強調している。四季やその月のイメージにあわせて1カ月ごとに色が変化するとともに、1時間ごとに波をイメージした光の演出を実施する。LEDはパナソニック製。
安全性を最も重視し、自動車と船の走行・航行に支障がないよう投光方向や光量に細心の注意を払った。また、トラスを照らすメタルハライド投光器は陰影ができるように配置され、トラスの美しさを際立たせる。
点灯時間は日の入りから午前零時まで。消費電力は1日当たり1414㌔ワット時。そのうち36%に当たる510㌔ワット時を太陽光発電でまかなう。
『光が照らす未来――照明デザインの仕事』 石井幹子 著 AmazonLink
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