『Undifferential Architecture』 |
同大学で指導している建築家の遠藤秀平氏と槻橋修氏がコーディネーターを務め、審査ゲストには、太田浩史氏と芦澤竜一氏が招かれた。
今回は、卒業設計32点が出展され、事前審査を通過した6点が講評会に進んだ。
最優秀の山内さんの作品は、都市は分化された空間(=差異)の集合体だが、巨大な超高層ビルのような大きな差異に対しては人がかかわることが難しく、それが都市を窮屈にさせているという考えからスタートしている。
その上で、階段の一段や、机にもいすにも見立てられる四角い箱といった小さい差異を集積させて建築物を構成しようと試みており、「空間の喜びが描かれている」「限られた操作の中で、これまでにないものをつくろうとする姿勢が感じられた」と評価された。
また、卒業展全体について審査ゲストからは、「現代的な問題などを取り扱ったものが多く、その野心と姿勢は良かった」「卒業設計はあくまで架空のものなので、もう少し『飛んだ』ものがあっても良かった気がする」といった感想が上がった。
表彰式では、総合資格の原田新平神戸支店長が最優秀賞の山内さんに記念品を手渡した。
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