「マナの家増泉」 |
同社は4月1日付で、介護事業やPPP・PFI事業を検討するため、本社多角化事業統括部に「PPP・介護事業ユニット」を設置した。今回オープンした介護施設「マナの家増泉」は、事業参入第1号となる。デイサービス、ショートステイ、有料老人ホームなどで構成し、規模はS造5階建て延べ2300㎡。1階には診療所も設置している。
運営会社「マルティバース」は、岩倉建築設計と共同出資し設立した。今回オープンした施設は土地も含め佐藤工業が所有し、運営会社に貸与する。岩倉建築設計は8年前から同市内で介護施設「マナの家」(計3施設)を運営してきたが、全国展開も視野に入れつつ、「佐藤工業の資金、人、信用、われわれが持つノウハウを相互に持ち寄り、事業拡大を図る」(岩倉舟伊智社長、マナの家代表)目的で昨年、運営会社を立ち上げた。
佐藤工業にとっては、多角化の一環で参入を計画している介護事業のベースとなるとともに、ノウハウを蓄積できるメリットもある。運営会社では今後、年間2-4棟、40-50億円の売り上げを目標に、施設設置を急ぐ考えで、外部の事業者との緩やかな連携も想定しており、柔軟な事業スキームで対応していく。既に2号案件が富山県高岡市内で設計段階を迎えているという。将来的には社会福祉法人と医療法人も立ち上げて事業メニューを拡大する方針。
入居に先立ち、20日に行われた開所式では岩倉代表、島津良孝佐藤工業副社長らがテープカットし、「マナの家の顔になっていく施設」の開所を祝った。マナの家は、職員の「幸せ」を実現する職場環境の創造を重視した上で、マナの語源にも由来する「食」の提供に徹底的にこだわるなど、具体的で明確な理念を実践しているのが特徴だ。
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