2012/04/12

電力は自給自足 山梨・北杜市で「森の中のオフィス」が起工

森の中のオフィスの完成予想
 生長の家が山梨県北杜市に計画している、「森の中のオフィス建設工事」の地鎮祭が11日、現地で開かれた。式典には関係者36人が出席し、工事の安全を祈願した。同施設は、太陽光発電システムを始めとした創エネ・省エネ技術を積極的に導入し、電力の自給体制を構築するとともに、運用時のエネルギー消費を大幅に抑制するゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)として計画。CM(コンストラクション・マネジメント)を明豊ファシリティワークス、設計施工を清水建設が担当し、2013年3月の完成を予定している。

 施設規模は木造(一部S造)2階建ての南棟、北棟、研修棟など6棟総延べ8154㎡。自然通風や太陽熱集熱システム、LED(発光ダイオード)などの省エネ技術の導入により、通常の同規模オフィスに比べてエネルギー消費を45%抑制する。
 また、太陽光発電パネル、木質チップを燃料としたバイオマス発電、大容量蓄電池などの採用により、使用電力を100%賄う、電力自給体制の構築を目指している。
 施工に当たっては、丸太換算で4万本以上の使用木材を地元で調達するほか、基礎工事などに伴って現場から掘り起こされた岩石を小さく砕いて擁壁に再利用するなど、積極的な“地産地消”にも取り組む。
 建設地は北杜市大泉町西井出字石堂地内。敷地面積は7万2589㎡。
 田和英夫工事長(清水建設)の話 「施設建設は環境をキーワードに、ZEBと地産地消の2つを柱に進めている。8月にオープンする(清水建設の)本社ビルと並ぶくらい、環境面での取り組みを試みていきたい。これまでに多大な協力を得た地域住民への感謝の思いを形にできるよう、施工していきたい」


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