日本文化デザインフォーラムは、ことしが建築家・黒川紀章の七回忌にあたるのを機に、国立新美術館と共催で黒川紀章メモリアル「INTER―DESIGN FORUM TOKYO 2013 共生のアジアへ」を開催する。黒川が設計を手掛けた国立新美術館を会場に、国内外から各分野の専門家を招くほか、15分単位のトークで構成される「T&P(トーク&プレゼンテーション)」を組み込んだ、エキサイティングなプログラムを展開する。
会期は11、12、13の3日間。11日は、「アジアの世紀」をテーマに、改めてアジアを再考し、地球規模でアジアの未来をプログラムしていく。12日のテーマは「思想と建築」(黒川紀章メモリアルデー)。建築家として、都市計画家として国際的に活躍した黒川紀章の命日にあたるこの日、黒川の遺した建築と、それを上回るほどの思想の提言を振り返りながら、21世紀の建築・都市とその思想をとらえ直す。
13日は、「アートと美術館」のテーマのもと、世界の新旧のアートを収蔵展示するだけではない、美術館とアートの新たなあり方を検証する。
入場は無料。定員260人(先着順)。
T&Pの発表者とテーマは次のとおり(敬称略)。
〈11日〉
▽「宗教のアジア」中沢新一(人類学者)▽「アジアのアート」長谷川祐子(東京都現代美術館チーフキュレーター)▽「アジアの美意識」黒川雅之(建築家)▽「アジアの建築」遠藤秀平(建築家)▽「アジアの音楽」千住明(作曲家)▽「アジアのファッション」藤巻幸大(ブランディング・プロデューサー)▽「アジアとハピネス」ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学大学院教授)▽「アジアと教育」秋尾晃正(民際センター理事長)▽「アジアの経済」波頭亮(経営コンサルタント)。
〈12日〉
▽「黒川紀章とレクイエム」三枝成彰(作曲家)▽「メディアと建築」南後由和(社会学者)▽「子供と建築」手塚貴晴(手塚建築研究所代表)▽「原子構造モデル」鈴木エドワード(建築家)▽「メタボリズムの時代」槇文彦(建築家)▽「メタボリズムと共生の思想」團紀彦(建築家)▽「建築を流れる時間」宮本佳明(建築家)▽「思想と建築」竹山聖(建築家)。
〈13日〉
▽「地域とアートワークショップ」日比野克彦(アーティスト)▽「メディアアートと美術館」宮島達男(現代美術家)▽「NPOと展開するアートプロジェクト」森司(東京アートポイント計画ディレクター)▽「サウンド オブ 生け花」土佐尚子(京都大学教授)・中津良平(シンガポール国立大学教授)▽「国立新美術館の設立」青木保(国立新美術館館長)・寺坂公雄(日展理事長)。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)
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