2012/03/16

日建設計ボランティア部の活動を本社ビルで紹介

 日建設計ボランティア部の活動をまとめた展示会「POST3・11」が、東京都千代田区の同社東京ビル1階ギャラリーで始まった=写真。東日本大震災以降、現地で試行錯誤しながら生み出した復興につながるアイデアや地域との連携、建築分野にとらわれない活動を幅広く紹介している。

 ボランティア部は震災を契機に若手社員が中心となって設立した。日常業務とは切り離された活動だが、長期にわたって続けられる支援を目指している。
 展示は、ハザードマップや安全なまちづくりのベースマップとなる避難地形時間地図、通称「逃げ地図」のほか、仮設住宅の快適性を高める「断熱プロジェクト」など、1年間の成果を集めた。
 また、建築関係以外の人の声を聞く「非建築系インタビュー」の内容もパネルにまとめている。
 22日からは、東京都新宿区のリビングデザインセンターOZONEで、「逃げ地図」のパネルやシミュレーション動画が展示される。

『東京直下大地震 生き残り地図―あなたは震度6強を生き抜くことができるか?!』 AmazonLink

Related Posts:

  • 【復興特別版】JIA東北が全面支援の『子どもの村東北』が開村  日本建築家協会東北支部(JIA東北)復興支援委員会が全面的に支援した『子どもの村東北』が12月19日、仙台市太白区茂庭台に開村する。「すべての子どもに愛ある家庭を」のスローガンを掲げ、東日本大震災で親を亡くした震災孤児など、社会的養護を必要とする子どもたちに、家庭的環境と専門家による支援を提供する拠点となる。その建設と運営には、活動に賛同したJIAのほか、行政や企業、個人など多様な主体が参画。未来ある子どもたちを永続的に支えていく。写真はセ… Read More
  • 【復興特別版】騎馬に導かれ“希望のみち”開通! 常磐道浪江~南相馬ICと相馬~山元IC 東日本高速道路東北支社が建設を進めている常磐自動車道の浪江IC(インターチェンジ)~南相馬IC間(18.4㎞)と相馬IC~山元IC間(23.3㎞)が、6日に開通した。残る常磐富岡IC~浪江IC間(約14.3㎞)は、2015年3月1日の供用開始を目指しており、太平洋沿いに首都圏と仙台を結ぶ常磐道352㌔がいよいよ全線開通を迎えることになる。3区間はいずれも11年3月の震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い工事の一時中断を余儀なくされた… Read More
  • 【復興支援】釜石市から四日市港湾事務所に届いた横断幕 白山小から香良洲小へ 中部地方整備局四日市港湾事務所が、津市立香良洲小学校の協力のもと行った東日本大震災の復興支援活動に対し、岩手県釜石市の野田武則市長からの礼状と、同市立白山小学校が「お礼の品」として作った横断幕が届けられた。11月27日には香良洲小で贈呈式を開催。白山小児童の感謝の気持ちが込められた横断幕が披露された。 白山小児童の感謝の気持ちが込められた横断幕 同事務所は、東北地方整備局が発注した釜石港湾口防波堤の復旧工事に使うハイブリッドケーソン… Read More
  • 【復興特別版】3月21日、ついに「まちびらき」! コンパクト市街地で再生する女川町 宮城県女川町の中心部エリアが本格復興に向けて大きく踏みだす。同町は2015年3月21日、新たな「にぎわい拠点」を形成する女川駅周辺の「まちびらき」を実施。これに合わせて東日本旅客鉄道(JR東日本)ではJR石巻線全線で運転を再開する。翌22日には同駅の新駅舎との合築施設「女川温泉ゆぽっぽ」もオープンする。これを皮切りに「まちなか再生」を一気に加速させ、同年秋にまちのシンボル軸となるプロムナードと、その沿道でのテナント型商業施設、16年秋には(… Read More
  • 【復興現場最前線】首都圏への足を取り戻せ! JR常磐線14.6㎞を内陸側へ移設復旧 震災は首都圏と太平洋沿岸各都市を結ぶJR常磐線にも深刻な打撃を与えた。特に被害が甚大だった宮城・福島県境の駒ヶ嶺駅~浜吉田駅間では、住民が通勤・通学のために日々利用していた3駅舎が流失、線路は壊滅的な被害を受け、現在も運休が続いている。早期復旧に向け、福島県新地町と宮城県山元町では内陸側への移設工事が復興まちづくりと一体となって進められている。2017年春の運行再開を目標に、地域住民や環境にも配慮しながら、トンネルや高架橋の新設工事など… Read More

0 コメント :

コメントを投稿