2012/03/22

すべてのシールド掘進がついに完了! 首都高速中央環状品川線

 2013年度末の開通をめざして建設が進む首都高速道路中央環状品川線が22日、すべての掘進工程を完了した。国内では例のない直径12メートル超、長さ8キロの本線2本と、大橋連結路の2本、本線と大井ジャンクションを結ぶ2本の計6本のシールドトンネルが、すべて到達したことになる。

 東京都施行では、11年5月に地上発進・到達を実現した大林・西武・京急JVの大井地区トンネルが到達、12月13日には大成・大豊・錢高JVが担当する本線大井行シールドが到達した。
 首都高速道路施行では、3月8日にハザマが担当する大橋連結路で2本のシールドを到達。ついに3月22日、鹿島・熊谷・五洋JVが担当した本線大橋行シールドが、大橋地区にある大坂橋連続壁にマシンを到達させ、すべての掘進工程が完了した。
 品川線には、大断面長距離シールド、地上発進・到達シールド、トンネル同士の非開削地中連結など、土木の最先端技術が惜しみなく投入されている。


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