2012/03/06

南海電鉄が難波の南海会館を建替え 29階建てで16年春着工

 南海電気鉄道は、同社の本社機能が入る南海会館の建替計画をまとめた。規模はRC・S造地下2階地上29階建て延べ約7万8,000㎡を想定。高層部に配置するオフィスのほか、メディカルセンター、ホール、商業施設などで構成する複合ビルとなる。2016年春に着工し、19年春の完成を予定している。設計者・施工者は未定。関西国際空港と直結する立地を生かし、海外からの来訪者を取り込んでなんば地区の活性化につなげる。

 新たなビルは、地下部分から地上5階までを商業・ツーリストサロン・金融サービス機能とし、6、7階の約2,500㎡をホールとカンファレンス、8階の約1,500㎡をメディカルセンター、11-29階の約5万7,000㎡をオフィスとする。
 施設には、南海線を通じて関西国際空港と直結することを生かした国際拠点となる機能を配置する。商業・サービス機能が入る低層部は、南海線なんば駅に2、3階で直結させて国内外の観光客をサポートするツーリストサロンを設置。1階部には海外も含めた金融機関を誘致するほか、駅ナカ施設も充実させる。
 中層階に設けるホールはMICE(研修・視察・会議・展示会)を誘致できる施設とする。隣接するスイスホテル南海大阪ともつなげることで宿泊が必要な国際会議などの開催にも対応できる。メディカルセンターには、医療ツーリズムの起点としての役割を持たせ、先進医療や予防医療を軸にした専門外来センターを誘致する。
 建設地は大阪市中央区難波5-1-60。



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