2012/03/08

ダルビッシュ球場が羽曳野市に実現へ グレープヒルスポーツ公園を活用

 大阪府羽曳野市は、米大リーグ・レンジャーズに移籍したダルビッシュ有投手の寄付金などで整備する硬式野球場の検討を本格化させる。既にダルビッシュ投手側との調整が進んでいる模様で、候補地としてグレープヒルスポーツ公園の敷地が有力視されている。市は4月以降、庁内を横断する検討組織の立ち上げも視野に入れ、整備する施設やスケジュールなど具体的な調査を進める。コンサルタント業務は検討状況をみながら委託する見通し。

 野球場の整備には、グレープヒルスポーツ公園(駒ヶ谷850)にあるグラウンドを活用する案が浮上。市内で最も大きなグラウンドであり、整備が有力視されている。
 市は2012年度予算案の中で検討調査に充てる費用を確保しているが、現時点で具体的な委託時期などは設定していない。整備にはスタンドの建設やフェンスの設置などが見込まれるが、市の市長公室では、今後の検討状況の中で基本計画策定や不動産鑑定など業務が必要になった際に委託するとしている。
 野球場の構想は、ダルビッシュ投手が08年12月に帰郷して北川嗣雄市長を表敬訪問した際に、寄付を進言したのがきっかけ。「地元に恩返しがしたい」という同投手の想いと、総合運動公園の整備を検討していた同市の思惑が合致した形となった。当時は小中一貫校の整備などで生まれる敷地を活用し、球場を新設することも検討されていた。


『佐藤義則 一流の育て方 ダルビッシュ有 田中将大との1600日』 AmazonLink

Related Posts:

  • 【首都高】いわき市の親子招き「子ども支援プロジェクト」を開催 首都高速道路会社は25日、福島県いわき市の親子19組38人を招待し、東京都千代田区平河町の同社西東京管理局で「首都高子ども支援プロジェクト」の開会式を行った。開会に当たって宮田年耕取締役常務執行役員は「首都高の全長は、常磐自動車道でいわき市から東京まで来るよりも長い、300㎞。体に気をつけて事故のないよう、過ごしてほしい」とあいさつした。  同プロジェクトは、昨年、宮城県石巻市の小学生を対象に実施したのに続き2回目の開催となる。約200組の… Read More
  • 【交流会】ゼネコンの女性社員90人 新宿の再開発現場を見学 ゼネコン女性交流会は8月30日、戸田建設・五洋建設JVが建築工事を進める西富久地区第一種市街地再開発事業(東京都新宿区)の現場を見学した。ゼネコンなどに所属する39人の女性社員が参加し、現場担当者の説明に熱心に耳を傾けた=写真。 設計基準強度200ニュートンの超高強度コンクリートを超高層建物の地上部分に適用した現場で、参加した女性社員からは施工方法に対する質問が相次いだ。  ゼネコン女性交流会は、日本建設産業職員労働組合協議会が年1回開いてい… Read More
  • 【小説】前田建設が今度は“新潮デビュー" 土木屋テーマに執筆 SFやアニメ作品に登場する構造物を実際に積算する「ファンタジー営業部」を展開している前田建設が、今度は小説デビューを果たした。10月22日に発売された『小説新潮』に、特殊な土木能力を持つ職員を主人公にした「砂の魔術師」という小説を掲載した。  同月号の小説新潮は、ザ・プロフェッショナルと題した特集を組み、建設会社や音楽プランナー、個人投資家など職業をテーマにした小説を集めて掲載している。その1編として、架空の前島建設のシールドトンネル作業所… Read More
  • 【夏の風物詩】「日本橋橋洗い」に町内会など1650人が参加 ことしで43回目を迎える夏の風物詩『名橋「日本橋」橋洗い』が28日、東京都中央区の現地で開かれた。日本橋の美化保存を目的に道路を封鎖し、町内会や地元企業など約1650人が参加して清掃活動を行った=写真。主催は、三井不動産などが会員企業として参加している名橋「日本橋」保存会で、国土交通省関東地方整備局東京国道事務所、日本橋一丁目町会、室町一丁目会、日本橋一の部・六の部連合町会が共催した。 当日は、各地から持ち寄った名水を「道路元標」に注ぐ「名水… Read More
  • 【東京五輪2020】カメラが捉えた決定の瞬間! 建設産業の積年の課題に終止符を 決定を東商ホールで待つ関係者 決定の瞬間、会場は歓喜の渦につつまれた 8日早朝の決定の瞬間、東京都千代田区の東商ホールで投票を見守った招致関係者は歓喜にわいた。 秋山俊行副知事(招致委員会副理事長)は「念願がかなった。ありがとうございます」と会場に向かって万感の思いを伝え、「明日から開催に向けた準備が始まる」と気を引き締めた。 また、ある都幹部は「素直にうれしい」と喜びを表現した。同時に「今後、短期間に大規模な事業が進むことになる。… Read More

0 コメント :

コメントを投稿